三田祥雲館高校、柏原高校(知の探究コース)、篠山鳳鳴高校(総合学科)は高校入試の偏差値がほぼ同じなので、校風や通学方法などがどの高校に進学するかの大きな要素になりそうです。
今回は進学実績、特に難関と言われている国公立大学への進学実績に注目して見てみましょう。
三田祥雲館高校
三田祥雲館高校から難関と言われる大学に合格するためには、かなり上位の成績をキープする必要があります。
近場で難関大学と言われる、大阪大学、神戸大学、大阪公立大学への進学者数の推移を見てみましょう。(ちなみに、京都大学への合格者はいないようです)
若干右肩上がりでしょうか。
生徒数は約240名ですので、3つの大学を合わせても10名前後、5%ほどとなっています。
というわけで、三田祥雲館高校から大阪大学や神戸大学、大阪公立大学等の難関国公立大学に進学しようとすると、かなり上位の成績を維持する必要があります。
そうなると、学校内では少数派になってしまうので、モチベーションを保つにはかなり強い精神力が必要になりそうです。
実際、うちの塾に通ってくれているこれらの難関大学を目指す祥雲館高校の生徒は強靭な精神力を持っています。
周りの空気に流されない強靭な精神力です。
三田祥雲館高校から難関大学を目指す場合、このことに注意しておいてください。
国公立大学への進学率は過去3年間で、24%→42%→36%で推移しているので、全体の上位1/3くらいまでならいずれかの国公立大学に進学できそうです。
篠山鳳鳴高校
総合学科の定員は40名ですが、年度によっては定員を割っています。
難関の国公立大学を目指すのであれば、普通科ではなく総合学科に進学しておきたいところです。
毎年コンスタントに難関国公立大学へ進学する生徒はいます。
ダントツにトップクラスを維持しておけば、合格する可能性は高いでしょう。
やはり、3年間モチベーション高く勉強に向き合う強い精神力が必要です。
国公立大学に進学する生徒は例年、20名~30名で推移しています。
普通科からも何名かは国公立大学に進学しているようですし、総合学科で学んでいても、真ん中くらいの成績を維持しておかないと、国公立大学に合格するのは厳しそうです。
柏原高校
柏原高校の進学実績は、過年度(浪人生)も含んでいます。
現役生だけのデータは見当たりませんでした。
邪推してしまいますよね…
グラフがきれいに並びました。
毎年コンスタントに合格者がいます。
柏原高校から大学に進学する一番の特徴と言ってもいいのが、国公立大学へ進学する生徒がほぼ毎年50名を超えてくることです。
過去5年間の推移は、55名→53名→51名→42名→51名(浪人生含む)です。
知の探究コースの定員が40名ということを考えると、普通科からかなりの数の生徒が国公立大学に進学していることになります。
学校全体としての学力が高いと言ってもいいのではないでしょうか。
それでいて、校風が勉強に前のめりになっている感じもしないです。
おわりに
各校とも難関大学を目指すのは茨の道のようにも見えますが、モチベーションを高く保ち、入学時から大学受験を見据えてコツコツ実力をつける勉強をすれば道は開けてきます。
定期考査があるから、模試があるからといった理由でしか勉強しないというような学習に対する意識では、難関大学の合格は厳しそうです。
勉強に対して前向きであることが最低条件になるでしょう。
そのうえで、点数を取るための勉強ではなく、各教科の理解を深めるような学習に励んでおくことも必要になります。
そういう学習感を、小学生や中学生のうちに身に付けておくことで、高校での学習がスムーズに進められるでしょう。