高校生の時には現代文をなんとなくで答えていました。
ごめんなさい。
現代文のアドバイスをするのに当然「なんとなく答えはそれ」と言えるはずもないので、手当たり次第に参考書を買い集め、「これは!」と思うものは塾生たちに勧めています。
まあたくさんあるのですが、特におすすめしたい2冊を選んでみました。
優勝は「現代文をひとつひとつわかりやすく。」
現代文の勉強をはじめるならこの参考書から。
塾生たちにもまずこれを勧めています。
レイアウトがいい
えっ?そこ?と思われるかもしれないですが、案外重要なんじゃないかなと思うのです。
見開き2ページで完結してくれるのは、学習する人にとってありがたいはずです。
特に国語は問題文が長くなりがちなので、問題を解くときにペラペラとページをめくる作業が煩わしいというか、面倒くさいというか。
それがないだけでもかなりのストレスフリー。
対話形式なのも個人的には好きなやつです。
難解な現代文を読み解くための練習をするのに、かたくるしい言葉で書かれてもそもそも読めないんじゃないの?とも思うのです。
テーマが細かく分けられている
大きなテーマ(例えば「対比」「因果関係」)を意識して文章を読む練習をするのに、2ページごとに細かく区切って意識することを分けてくれているのでとっつきやすいです。
「さあ、評論文の読解をマスターするぞ!」
「『筆者の主張』『対比関係』『イコール関係』『因果関係』を読み取るのだ!」
「まずは、『筆者の主張をとらえる』ぞ。小さいテーマは4つ。それがマスター出来たら入試問題に挑戦だ。」
「次は、『対比関係をとらえる』練習だ。テーマは9つ。それを意識して入試問題を解いてみるのだ!」
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みたいな流れです。
「対比関係をとらえる」をマスターするための小さいテーマは、「対比ってなに?」「どう対比してるの?」「こんなパターンがあるよ」「対義語は知っとこうね」「文法要素から対比を見抜いてみるよ」・・・などなど。
それぞれのテーマに練習問題がついているので、すぐに実践で試せます。
で、それらを踏まえて「対比関係をとらえる」ことを意識して入試問題を解いてみよう!とつづいていきます。
書きながら思ったのですが、やっぱりいい参考書ですね!
スモールステップ。
小説読解編がうれしい
現代文のテストでアップダウンの激しい人いませんか?
取れるときと取れないときの差が激しい人。
特に小説文の差が激しくないですか?
ある程度読める!っていうひとでも小説文でコケることって多くないですか?
「登場人物の気持ち?そんなん書いてへんし!」ってなりません?
そんな小説文の読解を、根拠をもって類推する方法を教えてくれるのがこの参考書です。
書いてないけどどう読み取ればいいのかとか、評論読解編でマスターした方法も駆使して読み取ってみようとか。
これがマスター出来れば、点数も安定してくるんじゃないかなあ。
準優勝は「上級現代文Ⅰ」
国公立2次試験の記述対策にはこれ!
私立大学でも記述が課されるならこれ!
気に入ったらいっぱい買っちゃう。 「上級」って書いてあるからビビっちゃうかもしれないけどやってみたら現代文が楽しくなるよ。#上級現代文#難しくないとは言ってない pic.twitter.com/Gkvu3gpEyX
— 学習塾Q (@19studio9) February 17, 2019
この問題集、めちゃめちゃ好きなんです。(超個人的感想)
デザインがおしゃれ
また見た目から入ってしまいましたが、カバーのデザインがかっこよくないですか?
シュッとしてて。
こういう問題集を解いてたら、かしこそうに見えたりしませんかね?
名前も「上級」ですし。
参考書をジャケ買いして失敗したこともあるので、見た目がすべてではないということもお知らせしておきます。
「問題編」「解答用紙」「解説編」の3冊
解答用紙を別冊でつけてくれているのはうれしいポイント。
コピーして何回も下書きに使ったりできますね。
いちいち字数を数えたりすることもなく、ストレスフリー。
習得するパターンを12に分類
「パターン」といわれると、ちょっと…となってしまいそうですが、設問を「言い換え」「内容説明」「理由説明」「表現」の4つに分類し、それらをさらに細かく3つずつに分けているだけです。
「どういうこと?」「なぜ?」という設問に対して、過不足なく解答を作成するという練習を細かく分けて練習していきましょうというスタイル。
なんか「現代文をひとつひとつ…」と似てないですか?
一段一段階段を上っていく感じ。
少しずつ難易度が上がっていく感じもいい。
自己採点できる
参考書選びで重要視しているのが、解説の詳しさ。
問題を解き、答えを確認し、解説を読む。
その時に、できる限り「なんでその答えになるの?」とならないような参考書なり問題集を選びたい。
国語は自分の書いた解答のどこが良くて、どこを改善すべきかが解説を読んでもよくわからないことが多くないですか?
「この解答じゃダメなんですか?」とよく聞かれている気がするんです。
これは、それを極力なくそうとした問題集になっているのではないかと。
細かく採点基準が書かれていますし、こんな回答だったら何点みたいなのも載せてくれています。
出来るだけ一人で解決できるように作ってくれているのがいいところ。
「段落要旨」「百字要約」
全ての本文に「段落要旨」「百字要約」が書いてあるので、問題を解く前に自分で作成してみれば、すごくいいんじゃないかと思うのです。
問題を解くのに必死になっちゃうのはわかるんですが、段落ごとに要約してみるとか、本文の要約をしてみるとかをやっておくと、さらに力がついちゃうんじゃないかと。
せっかくいい見本を書いてくれてて、自分の書いたやつと見比べてチェックできるので、使わない手はないかと。
段落の要約はやってほしいなあ。
おわりに
はじめは5冊紹介しようと思ったのですが、力尽きました…。
今後紹介するかもしれませんし、しないかもしれません。
とりあえず残りの3冊を列挙だけしておきます。
定番の「現代文 標準問題精講」と「ちくま小説入門」「ちくま評論入門」です。
練習量の確保のための教材という位置づけかなあと。