受験体験記なるもの
受験生の生の声を聴いてもらうほうがいいんじゃないか?
それならブログを直接書いてもらえばいいんじゃない?
という結論に達したので、お願いしてみました。
快く引き受けてくれたので、公開します!
では、お楽しみください。
塾生による受験体験記(原文ママ)
はじめに
どうも。先生に芥川の『葱』を読めと言い変態よばわりされた生徒です(塾の過去ツイート参考)。合格体験記を書いてと頼まれたものの、あいにく文才がないためつらつらと振り返りをするだけになります。まとまりなんてものはないと思ってください。それでも読んでやろうという方のみ読み進めてください。『しくじり先生』として以下の文章から何かを得ていただければ幸いです。
夢をもて
と、壮大なタイトルをつけたのにはしっかりとした理由があります。「夢がない」ということは私の受験生活を最も悩ませた問題なのです。入学当初理系向きの夢を持っていた私ですが、加法定理を分配法則で計算してしまうほどに数学が不得意であったため何も考えずに文系へと進みました。今ではその時点で阿呆だったなぁと思うのですが、無知な私は タ ノ シ イ 文系ライフを満喫していました。二年生の半ば、進路を本気で考えだしたときに文系でそのことを学べる大学の少なさに驚きました。勿論探せばないことはなかったのですが、親からも反対されもう一度自分の進路について考え直すことになりました。もともと読書が好きで日本語についても興味があったため、その夢の代わりに文学部を志望することにしました。とはいえ、ただ当時の興味だけで選んだ学部です。文学を学んだ先でやりたいことや就きたい職業もなく、どの大学が自分に適しているのかもわからないまま受験期を迎えました。志望校が決まらないというのは受験生にとって致命的なことのように思います。自分の具体的な目標も立てられずいつも漠然とした気持ちで勉強をする羽目になります。なのでこれを読んでいる方には自分の夢ややりたいことについて一度じっくり考えることをおすすめします。また、私のように何も見つからないという人は今のうちに色々な経験を積んでおくといいと思います。どんなことが自分の将来に関与しているのかは未来予知の能力がない限り誰にもわかりません。また、時間は有限でありどんな状態であれ受験は確実に迫ってきます。早く行動して損をすることはありません。迷っている時間があるなら挑戦してみましょう。
最後までどうなるかわからない
上記で偉そうな口をたたいている私ですが、自分でも何故合格することができたのかは未だにわかりません。センターでは頼りにしていた科目で大コケし、二次でもその科目だけ時間配分を間違えるなど散々な結果でした。センターの自己採点が終わったときには震えが止まらなかったですし、二次試験が終わった瞬間にはこれはもう落ちたなと感じていました。どんな結果であれ自業自得だと感じていたので不合格でも受け止める準備はできていました。ところがまさかの合格。何故か。分かりません(二回目)。しかし、確実に言えるのは最後まで粘ることが大切だということです。時間配分を間違えたことに気が付いた瞬間はもちろん絶望しました。問題文が頭に入らなず手汗がびちゃびちゃになるほど焦りました。でもとりあえず何か書いておけばどうにかなるかもしれない、白紙よりはましだろうと思い今まで解いたことのないスピードで問題を解ききりました。その部分が正解だったのかは不明ですが、きっと合格を得る何かの支え程度にはなっているように感じます。
プロセスを大事に
これは私がこの塾で学んだ一番大きなことです。冒頭でも述べた通り数学が本当に苦手だったため、入塾当初は問題で提示されている図形すらまともに書けませんでした。きっと手のかかる生徒だったろうと思います(最後までそうだったと思いますが)。
入塾後、勉強していくなかで
図書いて。
全部書き出して。
なんでこうなるか説明して。
…(沈黙)
本当に耳にタコができるほど言われました。が、後々それが活きてきたのです。図が書けないということはその方程式の仕組みを理解していないということですし、書き出せば解答の糸口を見つけることができるのにそれをしていない、また説明ができないということはわかったつもりになっているということが自ずと炙り出されます。答えを写して終了、ではなく、問題の解き方を理解することに重点をおいて解答書をじっくり読み込んだり自分の手で調べたりすることが大切だと身をもって学ぶことができました。公式を覚えて終了、ではないのです。それがどんなタイミングで利用できそれによって何が求められるのかをちゃんと理解することが大切なのです。それでも分からなければ、納得のいくまで先生がきちんと付き合ってくれます。皆さんもこれまでの人生でよく知っていると思いますが、勉強は一朝一夕で身につくものではありません。根気よく学んでいきましょう。
終わりに
最後は上記以外に自分が受験生活で感じたことを何点か簡単に羅列しておきます。
1.模試の判定を信じすぎない。本番で苦手な分野が出たらオワる。逆も然り。あくまで参考程度に。
2.受験スケジュールは早めに立てておく。後回しにしてもいいことはない。
3.精神力が必要。情緒不安定が当たり前の日々を何日も過ごすことになるので覚悟をしてください。
4.勉強を楽しむ。これができたら最強。
以上が私の受験生活での体験です。想像以上に受験終了までは辛い道のりです。しかし、4で述べたようにそのなかで楽しみを見つけることができたならそれは皆さんを支える杖となることでしょう。拙い文章ではありましたがここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんの受験が満足のいくものとなることを心から応援しています。
いかがでしたか?
すごいですね!
「合格体験記的なものを書いて!」というだけでここまでがっつり書いてくれるなんて。
レイアウトもオリジナルのままです。
何も編集していません。
ブログの更新を彼女に外注したいくらいです。
ありがとう!
未来の受験生たちに届いてほしい。
ちなみに冒頭で紹介しているツイートはこちら↓
今日の一幕
高3「全統に『葱(芥川龍之介)』でた。面白いから読んで!」
(読む)
ボク「教養を試してくる感じの書き方がキライ」
高3「そこがいいんですよ!」
ボク「変態やな」
高3「ええ、変態です」— 学習塾Q (@19studio9) October 29, 2018