学習塾Qでの英語の指導方針は、ひと言でいうと「品詞分解」です。
各品詞の役割や修飾関係を把握することで、日本語訳が決まります。
英語の学習においても「なぜそうなるのか」を追求します。
単語の意味を適当につなぎ合わせて、それっぽい日本語訳を作っていませんか?
残念ながら、大半の生徒が「それっぽい日本語訳」をしています。
原因は「品詞」を意識していないからです。
それぞれの品詞の役割を理解することで、単語、句、節の関係性が見えてきます。
その関係性をもとに、日本語訳を作っていきます。
生徒が分析した分の構造を添削し、考え方を伝授し、少しずつ修正しながら文の構造を完璧に把握できるように練習していきます。
つい最近、高校3年生が
英語が読めるようになってきました!
と言っていました。
「読める!読めるぞ!」
ですね。
そんなことをしながら英語を読んでたらテストで時間が足りなくなると言われることも多々ありますが、それをしない生徒はそもそも英語を読めていません。
かんたんな英文なら、今までの経験をもとに、何となく日本語訳ができますが、少し複雑な構造になるとお手上げです。
丁寧に文の構造をとる練習を繰り返すことで、自然と速く読めるようになります。
ですので、普段から「品詞」とその働きを意識することが大事になってきます。
自然と速く読めるようになるにはやはり時間がかかります。
まったく「品詞」というものを意識してこなかった高校生は苦戦する傾向があります。
英語を学び始める小学生、中学生のうちから英語の「品詞」というものに慣れ親しんでおく必要があることをひしひしと感じます。
英語の文章に対する取り組み方
もっとも重要な4つの品詞に注目します。
名詞・動詞・形容詞・副詞です。
その働きは、
名詞:S(主語)、O(目的語)、C(補語)になる
動詞:文の構造を決める
形容詞:名詞を修飾する、C(補語)になる
副詞:名詞以外(動詞、形容詞、副詞、文全体)を修飾する
これをもとに文の構造を把握していきます。
SV:SはVする
SVC:SはCだ(S=C)
SVO:SはOをVする
SVO1O2:SはO1にO2をVする
SVOC:SはOをCにVする/SはOがCだとVする(O=C)
文の構造が決まれば、おおよその訳が決まります。
これにもう少し品詞の種類を加えて、
前置詞:後ろに目的語をとり形容句か副詞句をつくる
従属接続詞:後ろに完全な文を伴って、名詞節か副詞節をつくる
等位接続詞:文法的に等しいものをつなぐ
関係詞:名詞節か形容詞節をつくる
準動詞(不定詞・分詞・動名詞):名詞や形容詞や副詞としてはたらく
これらを意識して文章の構造をとることで、多くの英文が読めるようになります。
かんたんにまとめると、英語の文章を「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」の4つに分けるということです。
これに、助動詞、疑問詞・・・、進行形、受動態、完了形・・・、仮定法、時制、倒置・・・と無限に学ぶことはありますが・・・
まずは、「品詞」というものを意識して、しっかりとした英語学習の土台を作っておきたいところです。