問題を解くことを目的にしてしまうと問題が解けなくなる

塾の話

 

問題集を3周やったのですが模試の点数が伸びません

よくあるお悩みですね。

それは、「その問題集の問題が解けるだけ」の状態になっていますね。

そして、問題集の問題を解くことが目的になってしまっていますね。

理解を伴っていないから、問われ方がちょっと変わっただけで対応できなくなっています。

問題集の問題は全て解けるけど模試は解けない、定期テストは点数が取れるけど実力テストの点数が取れないという状態ですね。

何のために問題を解くのか?が抜けてしまっていては、いくら問題をたくさん解いても得られるものは少なくなってしまいます。

目の前の問題を解くことに集中してしまうと、答えをただ覚えているだけになってしまったり、答えまでの道筋を覚えてしまっているだけになってしまいます。

「記憶」から答えを導いているのか、「理解」から答えにたどり着いているのかは区別できるようにしておきたいところです。

「暗記」に頼った勉強を続けていると、覚えられる量のキャパシティーを超えたところで限界が来ます。

「理解」に頼った勉強をすれば、「これがこうなるということは、あれがこうなる」みたいに少ない情報で多くのことがわかるようになります。

「解法暗記マン」にならないためにも、問題を解く目的を「自分の理解度を測るため」に設定してみましょう。

ちゃんと理解できているかな?と思いながら問題を解くのです。

1:教科書や参考書で勉強する範囲の理解に努めまる。
2:インプットできたなと思ったら、問題を解いてみる。

問題を解くときは、教科書や参考書は閉じておきましょう。

見ながら解いてしまうと、結局答えを写しているのと変わりません。

しっかり頭に叩き込んだ上で、何も見ずに解きます。

そして、できなかったところをもう一度インプットし直すのです。

そんなの当たり前!と思っていませんか?

そうなのです。

当たり前のことを当たり前にこなすことが大事なのです。

人間どうしても楽な方に流れてしまいます。

いかに自分に負荷をかけられるか。

自分に厳しくできるか。

それができる人は成績が伸びていきます。

負荷をかけると言っても、長時間勉強するという負荷ではなく、頭をはたらかせるという負荷です。

脳みそに負荷をかけてくださいね。

 

「解法暗記」で問題を解いているのか、「理解」を伴っているのかを判断するのは難しいです。

問題が解けているから問題なし!というわけではないのです。

しっかりと根拠を積み重ねて答えにたどり着いている必要があります。

塾生の解く問題が記述式の答案であれば、「暗記」に頼っているのか「理解」して解いているのかはある程度わかるのですが、選択問題の場合はどう考えたかがわかりません。

正解が出せていても、どう考えたかを確認するために「どう考えたのか」「なぜその答えになるのか」を質問します。

生徒に説明してもらって頭の中を覗きます。

説明があやふやなところが理解できていないところです。

「理解する」ということが何を指すのかは難しいのですが、ひとまず「自分の言葉で説明できる」こととしています。

「なぜ?」「どういうこと?」という質問に、理由をつけて根拠を持って答えられるようになってほしいのです。

どんな問題でも。

 

みんなの疑問に答える塾としてスタートしたつもりなのですが、近頃はこちらからの質問のほうが圧倒的に多くなり、「質問に答えてもらう塾」になりつつあります。

質問に答えてもらうことで、強制的に頭を使ってもらう感じです。

これが自分でもできるようになれば自学自習の完成です。

そこを目指して進化していきたいと思っています。

塾生たちに負けずにこちらも成長しないとね!

 

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